大切なものをつなぐお店、
ブラニカ・リパブリック

大切なものをつなぐ

遠くの街から大切なものを託してくださるお客さま、そしてクローゼットに大切なものを迎えてくださるお客さま。ものを大切にする気持ちがつながっていくことで、ブラニカ・リパブリックはここに在りつづけることができます。これからもこの場所で、お客さまの気持ちものせて、一つ一つ丁寧につないでゆきます。

お客様にとっての主治医のような
存在でありたい

「思い入れのある大切な服だから、手放し方も大切にしたい」。断捨離や衣替えなどクローゼットの整理で行き場をなくしたお洋服たち。大事にしていた分、きちんと見てほしいですよね。私たちはお洋服のお買取において、お客様にとっての困ったときのかかりつけのお医者さんのような、いつでも信頼できる頼れる存在であれたらと考えています。

役目をおえた価値あるものに、スポットライトをもういちど。大事にしてきたけど、今はクローゼットに眠っているお洋服たち。ひかりをあてて再び大切にしてくれるお客様のもとへお届けします。ブラニカでは店主がすべて目を通すことで、いつご利用いただいても信頼される買取査定を行っております。季節を問わずオールシーズンのアイテムをいつでもいちばんよい価格でお買い取りさせていただきますので、安心してご利用ください。いつか大切なお洋服たちの行き先に困ったとき、ブラニカ・リパブリックのことを思い出してもらえたら嬉しいです。

あたたかい気持ちが
森をつくり守る活動へ

「どなたか大切にしてくださる方へお願いします」
「ブラニカさんでお買い物される方ならきっと」
「大切にします」

ブラニカ・リパブリックをオープンしてから、これまでにたくさんのメッセージやお手紙をいただきました。お客様から大切にしてきたものをつないでゆく際に、物の受け渡しだけではない気持ちのやりとりを確かに感じています。

そんなわたしたちがお客様と築いてきた関係性を考えたとき、つなぎ手としてわたしたちにできることがあるのではないかと考えました。そこで、このたびブラニカ・リパブリックを運営する株式会社pas a pasは、古着のリユースと連動して森林保全団体モア・トゥリーズへ継続的な寄付を行っていくことを決めました。pas a pasから古着をリユースするたびに売上の一部をモア・トゥリーズに寄付していきます。お客様から受け取ったあたたかい気持ちが森をつくり守る活動へと繋がっていきます。ファッション産業は環境負荷の非常に大きい産業であり、大量生産・大量廃棄が社会問題となっています。作りすぎた服を捨てるにはCO2が発生しますが、服を作ることにもCO2や水などの資源を使っています。わたしたちはこう考えています。

○ブラニカ・リパブリックへ「大切なものを託すこと」「大切なものを迎えること」がCO2を削減し、地球温暖化防止につながるだけではなく、さらに森林を守り育てていく事で、持続可能な社会の実現を加速していきたい
○大切なものをつないでゆくことで古着の選択肢が広がっていき、大量生産・大量廃棄の流れを少しでもゆるやかにしたい
○わたしたちの活動が地球環境を守る大きなネットワークのひとつでありたい

まだまだ小さな規模ではありますが、パス・ア・パスで働いてくれる仲間たちと共に今できることを一歩一歩すすめていきます。一般社団法人more trees(モア・トゥリーズ)は、音楽家 坂本龍一氏が創立し、建築家 隈研吾氏が代表を務める森林保全団体です。「都市と森をつなぐ」をキーワードに)様々な取り組みを行っています。

ものを大切にする人々が暮らす
架空の国

古都金沢のはずれ、河北潟から金沢港を経由して日本海へ悠々と流れる大野川。そんな大野川に沿うようにしてゆっくりと車を走らせると、川のほとりに緑豊かな木谷公園があります。向かいに静かに佇む一軒の平屋。昔あった学校の旧校舎の屋根を移築したという素朴な建物に、私たちは大切なものをつなぐお店をつくりました。構想から14年、準備期間に5年の歳月をかけてのことでした。

Branica Republic(ブラニカ・リパブリック)は、ものを大切にする人々が暮らす架空の国を意味しています。大切にしていたものを次に大切にしてくださる方へ。ひとつひとつ丁寧につないでゆきます。

ものを大切にする人々が暮らす国があったらいいな。創業時に想像をふくらませて紙に描いたものがたり、「ものを大切にする人々が暮らす架空の国、ブラニカ・リパブリック」そんな場所があったら、きっといいのに。2015年の春、自宅の一室にて夫婦二人でウェブサイトを立ち上げて、お洋服のお買い取りをはじめました。

2年後の2017年の春、のちに店舗となる運命的な物件と出会い、この場所を新たな拠点とします。拠点ができたことで一人また一人と共にお洋服をつないでくれる仲間が集まり、その度に私たちにできることが増えていきました。2018年の秋、働く環境をよりよくするために法人化して、株式会社pas a pasとなりました。

pas a pasとはフランスの言葉で「一歩一歩」という意味をもちます。どんなに小さくても一歩一歩、日々よりよくすることを志して、一着一着のお洋服と向き合い、技術の向上、経験の積み重ねをしていくことを大事にしています。お客様が大切にしていたものを弊社が受け取り、次に大切にしていただけるお客様へ受け渡す。そんなリユースのパスを、ひとつひとつ丁寧に行っていきたいという想いを込めて社名をパス・ア・パスとしました。

2020年春には念願であったブラニカ・リパブリックの実店舗をオープン。拠点としていた建物をリノベーションしてお客様をお迎えする場をつくることができました。お客様から託していただいた素敵なものたちをつなぐ場として、ふさわしい空間づくりをしたいと思い、異国のランプやテーブル、トルソーやラックなど。お店を彩る古き良きものたちは、5年をかけて集めてきました。

迎えたオープンの日、お店の扉がはじめて開きました。穏やかな古楽器の音色が鳴り響いて空間を包み込んだとき、お店に生命が宿った気がしました。カウンターの中からお店を見渡しながら「あぁ本当にはじまったんだな」という実感が身体のなかから湧いてきたことを覚えています。長い長い時間をかけて、ブラニカ・リパブリックの実店舗が誕生した瞬間でした。「いつか自分たちのお店をひらきたい」。そんな想いを抱いてから、実に14年後の出来事でした。あのとき紙に描いた想像上のものがたり。ものを大切にする人々が暮らす国、ブラニカ・リパブリックはいまこの場所にたしかに存在しています。